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海外旅行保険

皆さんすでにご存知かもしれませんが、アメリカの医療費は超が付くほど高いです。1日入院したら数十万、ちょっと複雑な治療が必要だったら数百万の請求は当たり前の世界です。もっとも、これは吹っかけで、実際は色々交渉することで割引できる金額らしいのですが、私達素人にはそれが分かりません。

なんでこんなに高いかと言うと、国の補助が無いからです。アメリカは低福祉低負担(低負担には疑問があるんですけども…)と言われるだけあって、福祉に関する国の補助がほぼ皆無です。従って、医療費は100%自己負担ということになります。もちろんちょっと病院にかかるだけで数十万、数百万なんて払っていられません。そこで登場するのが医療保険ですが、渡米前の準備中は海外旅行保険について考えてみましょう。

海外旅行保険とは?

海外旅行保険は短・中期間海外で生活する方のための保険です。細かい保障内容は契約によって様々ですが、上記のような医療費の支払いはもちろんのこと、万が一の生命保険や盗難保険、緊急に帰国しなければならない場合の旅費の補助をしてくれたりもします。

保険会社のプランによって駐在保険や留学保険などの呼び名がありますが、ここではまとめて海外旅行保険と言います。

なぜ海外旅行保険?

保険大国であるアメリカに渡ってしまえば妊娠や歯科をカバーする医療保険なんて山ほどあります。ヒューストンで探しても保険会社と契約はゴマンとあります。あ、ちなみにヒューストンの医療施設の多さはアメリカ随一です。しかし、そんな選択肢の多い現地の保険よりも海外旅行保険を選択するメリットは何でしょうか?

メリットその1:日本語で契約できる

アメリカに渡ったあとでは日本語で契約できる保険屋さんを探すのに一苦労です。カリフォルニア州のサンフランシスコやロサンゼルスならまだしも、テキサス州のヒューストンではとてもとても…。それが日本にいる間に契約するだけで、日本語で丁寧に説明を受けられる上に、何かあったときの必要な書類を予め身内の方に伝えることもできます。

また、通常の医療保険だと病院を通して医療費の請求を行うことになりますが、海外旅行保険なら(定額の場合は)とりあえず立て替えておいて、あとから自分の手で請求できます。病院側が手続きしてくれなくて云々というようなことがありません。

メリットその2:免責がない

アメリカの医療保険には免責というものがあります。掛け金の安い保険に入ってしまうと「1回あたりの医療費が5,000ドルを超えるまでは自己負担、それ以降は保険会社:保険加入者=7:3での支払いです。」なんて耳を疑うような契約内容です。結局40万以下は保険の支払いがなくて、その後も支払いがかさむと言うことになります。これではインフルエンザくらいでは通院するなと言っているようなものです。海外旅行保険にはその心配がありません。発生した医療費を支払い上限まで綺麗に面倒見てくれます。

メリットその3:掛け金が安い

海外旅行保険もアメリカの医療保険も掛け捨てが基本です。しかし、掛け金が全然違います。上記の通り海外旅行保険は医療保険以外の分野もカバーして、一人当たりせいぜい1.5~2.0万/月ですが、アメリカの医療保険は一人当たり300ドル/月~でないと、上記の免責の関係で保険に入る意味がありません。妊娠関連の医療費をカバーすると夫婦で700ドル/月~です。もちろん妊娠しなければ無駄払いです。免責を小さくするために月々の支払いを増やしていると本末転倒なことになってしまいます。

海外旅行保険の制限

海外旅行保険も万能と言うわけではありません。そもそも日本在住者しか加入できない場合があります。私がこの記事を生活準備編に置いたのはこの理由のためです。必ず渡米前に保険を比較してください。

また、加入できる期間に上限がある場合が多いです。私が調べた中では最大2年までというのがほとんどでした。それ以上の期間は再加入しないといけませんが、一時帰国して手続きさえすれば再加入できるのか、再加入自体が許可されていないのか予め確認するようにしてください。

また、海外旅行保険の支払いにも例外があります。大抵の海外旅行保険の例外は以下の通りです。

  1. 妊娠に関連する医療費は支払われない。
  2. 歯科に関連する医療費は支払われない。(ただし、色々な条件付で支払いを行う場合がある)
  3. 恒常的な病気の治療に関連する医療費は支払われない。

つまり、医療費が故意的に発生する場合は例外になります。

で、結局は?

海外旅行保険のメリットとデメリットを書いてみましたが、皆さんは海外旅行保険と普通の医療保険、どちらの方がメリットがあると感じましたか?私は結局掛け金の安さと、手続きの簡単さが一番の決め手になって海外旅行保険を選びました。妊娠の場合は妻を実家に帰すと話し合い済みで、歯科治療は必要ないように渡米前にしっかり済ませておきました。